新居を構えたり、引っ越しなどで新たな地域に住む場合、町内会に入会するかどうか悩みますよね?
一時衰退の一途と思われていた町内会ですが、近年の自然災害などで一躍町内会の底力を見せ付けられているこの頃です。
ここでは、町内会って何?どんな組織?また、入会するとどんなメリットがあるのか?そもそも町内会の起源はどこからおきたのか?そして今後の活動内容の課題なども書いていきます。
是非、参考になさって下さい(^^)/
Contents
町内会とは
町内会とは市町村内の各地域の住民によって組織運営している団体です。住民相互の親睦を図り、地域生活をより良いものにするために活動を行っている任意団体のことを言います。
自発的な活動組織なので町内会を置かない地域もあるようですが、どこの地域でもほぼ存在しています。
また、その活動内容の中には地域住民に様々なメリットを与えてくれるものもあり、多くの方が参加することで成り立っています。
町内会の活動内容は何?
町内会ではその地域特有のスタイル(伝統など)で運営されていることが多く、地域によって様々な活動があります。
- 防災訓練
- 清掃活動
- 納涼大会や町民運動会、町内のお祭りの運営
- 老人会(敬老会開催等)
- 子供会
- 環境整備(ゴミ収集整備等)
- 治安維持(街頭整備、見回り等)
- 公民館等でのコミュニティー(講演会、趣味講座開催等)
等々、その活動は多岐にわたります。
町内会入会のメリット
それでは、町内会に入会した時のメリットについて書いていきます。
地域住民との交流の場が持てる
運動会や夏祭りなどのリクリエーション活動や、防災訓練、清掃活動といった様々な地域活動において、近隣住民の方との親睦やコミュニケーションの場を持つことができます。
普段会話の無い人たちとも顔を合わせて話しができ、そうすることで自分の周りにどういった人たちが住んでいるのかを確認することもメリットのひとつになります。
子供の学校のことなどで相談ができる
子供会や交通安全活動などに力を入れておけば、将来子供ができた時に学校のことや地域での見守りなどで助け合うことが可能になります。
子供の事故や事件の抑止力として、町内会の活動は重要と言えます。
地域住民の中に民生委員・児童委員がいて、住民の生活上のさまざまな相談に応じてくれます。行政をはじめ適切な支援やサービスへの「つなぎ役」として、また高齢者や障がい者世帯の見守りや安否確認などにも重要な役割を果たしてくれます。
災害時などで助け合いができる
地震や豪雨災害にもあるように自然災害が多い日本なので、このような場合の地域住民との連携は大変心強いものでしょう。
実際に災害や不測の事態が起きた場合などでは、親睦を深めておくことでスムーズに地域連携が取れるといったメリットがあります。
その地域の避難場所や危険区域などの情報も、回覧板などで得ることが可能ですね。
何にしても、地域の事をよく知っていれば、いざという時困りませんよね(^^)
会費や寄付が必要
こちらはメリットと言えるかどうかですが、地域活性の為の資金としたら当然ではないでしょうか。
- 活動を続けるための「町内会費」を徴収しています。地域によって様々ですが、年間2000~8000円程度の町内会費を支払うという所が多いです。基本的に年会費として一括で支払う場合がほとんどです。
- 町内会ではこの会費と市町村から出る助成金や補助金を使用して、外灯の交換やゴミ収集、リクリエーション活動を行っています
- 自営などで開業している場合は、夏祭りや運動会などのリクリエーション活動の際に寄付を求められることもあります
(寄付をする事で集客などの効果にもつながるメリットがありますので、検討しても良いでしょう)
住民共用の場所が綺麗に整備されていて、防犯管理も整っている場所が安心安全に生活できるところだと思います。
町内会の起源って?
地域生活のまとまりを日中戦争以降に整備されたのが町内会の起源です。1940(昭和15)年9月、内務省訓令「部落会町内会等整備要領」により、「昔からの隣保共助の美風」に基づいて、村に部落会、町に町内会をつくり、その下に隣組を置くことが決定しました。
その目的は、住民を団結させて「万民翼賛」を図り、国策を透徹し、経済統制をしやすくすることでした。
しかし戦後、戦争を草の根的に支えたとして、占領軍が町内会活動を禁止します。1947(昭和22)年に町内会・部落会は廃止されましたが、実際は、名称を変えるなど形を変えて生き続けています。
今後の課題は何?
町内会の課題などもいろいろありますので、書いていきますね。
- 町内会に入会いない世帯増加
- 少子化(夫婦共働きで家にいることが少ない)
- 高齢の独り暮らし(活動事態が難しい)
- 世帯の人数が減り家事や育児、介護の負担が重くのしかかる
- 非正規雇用の拡大と貧困層の膨張(会費を払わない)
- 公的福祉施策の後退
直接関係のあること以外はなるべく関わりたくないし関わる余裕もない、という住民が増えているようです。
今後更に進む少子高齢化の、多様で深刻な状況や課題に応じた組織と活動の見直しを迫られています。
- 孤独死の防止
- 認知症住民の徘徊(はい かい)・生活の見守り
- 子どもの安全
- 空き地・空き家の管理
以上のような新たな課題が生まれてきていて、こうした課題に後押しされて、町内会の運営と活動の新たな展開を図る動きも出てきています。
発想の転換
マイカーとコンビニとSNSがあれば、隣人との付き合いは不要と思われることも多いのが現実ですが、年齢や性別、職業、家系、民族、国籍も関係なく同じ場所(地域)に住んでいるということが、地域での関係性を持っているということ。
住民の生活は、その区域内に住所を有する者(住民)同士の関係の上に成り立っています。もちろん今日の住民の生活領域ではそのような関係は限られたものですが、それでも地域の利便性、快適性、安全性等を高めるために問題点を取り上げ議論して、より多くの住民が満足できるものにするように協力し合うことが必要です。
身近であればこそ、そこに住んでいる自分たちの力でしかできないことがあるでしょう。
この役割を自覚的に組織化し、より適切かつ有効に管理するには、地域組織は、全世帯、全住民に開かれたものでなければなりません。したがって、町内会は、全世帯、全住民が参加する権利(義務ではなく)をもつものだと思います。
まとめ
町内会に入会することによって隣にいる人が「赤の他人」ではなく、「遠くの親戚」以上に頼りがいのある人であることにつながるでしょう。
地域によっては大変な事情もあるかと思いますが、活動内容について何をするにしても必ずメリットになることの方が多いと期待しています。
- 町内会とは
- 町内会入会のメリット
- デメリットよりもメリットの方が多い!?
- 町内会の起源って?
- 要は団結力を持つためのもの
- 今後の課題
- 発想の転換
町内会活動を通して“つながり”を持つということは、住民が相互に「役割を担い合うこと」であり、それが地域で生きる活力を生みだすことにもなると思います。
支え合って譲り合って、快適な生活が送れたら素敵ですね♪